アトピー性皮膚炎/お風呂入る?/石鹸・ボディーソープ使う?/ワセリン・プロペト/鉱物油

アトピーにはボディソープや石鹸、シャンプーなどを使わない方法が効果的だと聞いたことがありませんか??
早速、結論からお伝えすると
お湯だけでの洗浄が成り立つのは、皮脂や汚れが比較的少ない状態や、使用しているスキンケア製品が水溶性である場合です。
(頭皮については後ほど詳しく)
アトピーの方は様々な保湿剤を使ったことがあると思います。その中でもプロペト、ワセリンは馴染みのある保湿剤ではないでしょうか?これらは水溶性ではなくて油脂性です。
\ お湯だけでの洗浄が成り立つ状況 /
1. 皮脂の分泌が少ない人
皮脂が多く出る人の場合、お湯だけでは十分に皮脂が落とせないことがありますが、皮脂が少なければお湯洗いでも清潔を保ちやすいです。
2. 軽い汚れやホコリだけの場合
汗や軽いホコリ、環境中の汚れ程度であれば、ぬるま湯(約32~34℃)で洗い流すだけで十分落ちることが多いです。
3. 皮脂バランスが整った状態
頻繁に洗いすぎて皮脂を落とさず、肌の状態が安定していれば、お湯のみでも皮脂と汚れのバランスが保てます。
一方、プロペトやワセリンなど鉱物油ベースのものを使用している場合、お湯だけでは落ちにくいです。これは鉱物油が水と混ざりにくい性質を持つためです。
疎水性の強さ:鉱物油は水を弾く性質があり、ぬるま湯での洗浄では油分が残りやすい。
肌に密着する性質:ワセリンやプロペトは肌を保護するために作られており、薄い油膜を張る性質があるため、お湯だけではその膜が落ちにくい。
鉱物油を使った後に洗浄する場合は、以下のような方法を行うことをオススメします
1. 石鹸や洗浄料の使用
ワセリンなどを落とすには、水と油の両方に馴染む成分(界面活性剤)を含む石鹸や洗顔料が必要です。
2. オイルクレンジング
同じ「油で油を落とす」方法で、植物オイルなどを使って浮かせた後にお湯で流す。
3. 湯シャンやお湯洗いに切り替えたい場合
植物オイルや水溶性の保湿剤(例:グリセリンやヒアルロン酸)を使うように変えると、お湯洗いでも落としやすくなります。
結論として、鉱物油を使ったスキンケアの後はお湯だけでは不十分で、何らかの洗浄料が必要になることが多いです。

そもそも鉱物油ってお肌に残っていたら
\ あまり良くないの??? /
プロペトやワセリンなど鉱物油ベースのものが肌に残り続けると基本的には肌への悪影響は少ないとされていますが、以下のような状況やデメリットが起こる可能性があります。
1. 毛穴の詰まりや肌トラブルの可能性
鉱物油自体は毛穴を詰まらせにくい(ノンコメドジェニック)とされていますが、以下の場合にはトラブルにつながることがあります。
汚れと混ざる:鉱物油がホコリや汚れを吸着し、それが毛穴に詰まることでニキビや吹き出物が発生することがあります。
皮膚のターンオーバーを妨げる:油膜が厚く残り続けると、古い角質や老廃物が排出されにくくなり、くすみやザラつきの原因になることがあります。
2. 皮脂バランスの乱れ
長期間油膜が肌に残ると、自分の皮脂分泌が抑えられる場合があります。その結果、以下の問題が起こる可能性があります。
皮脂の過剰分泌:油膜を取り去りすぎると肌が乾燥し、皮脂が過剰に分泌されることがあります。
皮脂の減少:逆に油膜に頼りすぎることで皮脂腺の働きが低下し、皮脂分泌が少なくなる場合があります。
3. 汚れや古い成分の蓄積
鉱物油は水に溶けないため、正しく洗い落とさないと少しずつ肌に残る可能性があります。この蓄積が続くと
• 肌の表面が厚くなり、ゴワつきや硬化が起きる場合があります。
• 肌の自然な代謝や保湿機能が阻害されることがあります。
4. 肌の呼吸や吸収を妨げる
鉱物油の油膜は外部刺激を防ぐためには有効ですが、必要以上に分厚く残ると肌の呼吸や水分蒸散が妨げられる場合があります。その結果、
• スキンケア成分や美容液の浸透が悪くなる。
• 長期的には肌のバリア機能が低下することがある。
5. 敏感肌やアレルギー反応のリスク
プロペトやワセリン自体は非常に低刺激ですが、
• 肌に汚れや古い油分が溜まることで、敏感肌の人は刺激を感じやすくなる可能性があります。
• 他の化粧品や成分が混ざった場合、肌トラブルのリスクが上がることがあります。
\ 適切な使い方のポイント
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1. 薄く塗る
鉱物油は少量で十分な効果を発揮するので、厚塗りを避けましょう。
2. 正しい洗浄を行う
肌に残り続けないよう、クレンジングや洗顔で適切にオフすることが大切です。
3. 適切なスキンケアと組み合わせる
鉱物油は「保護」や「封じ込め」の役割がメインなので、水溶性の保湿剤や美容液と組み合わせて使うと効果的です。
鉱物油由来のプロペトやワセリンが肌に残り続けるとトラブルにつながる可能性はゼロではありませんが、使用量を調整し定期的に洗い流すことでそのリスクは最小限に抑えられます。
しっかりと洗い落とし、化粧水やクリームなどで水分を入れ、最後にうすーーーーく使ってください。
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